春の大英帝国遠征スペシャル!~ヨーロッパに行ってみた~ Vol.3 - コッツウォルズ編② 『バイブリー』
前回の続き。
コッツウォルズ遠征1日目。バートン・オン・ザ・ウォーターの散策を終えてバイブリーへ向かおうとするもバスの時刻を間違えてしまった私たち。このコッツウォルズでは1本バスを逃せば命取りと言われているが、果たして我々は無事バイブリーへと辿り着くことができるのか―。
結局予定より1時間遅いバスでバートンを出ました。1時間空いてしまったので次のバス停まで15分くらい歩いてみたんだけど時間になっても全然バスが来なくて、あれこれやべぇよバス停間違えたんじゃねぇの詰んだ絶対詰んだ...とかやってたんですが15分遅れで来ました。観光客の相手してて遅れちゃったのかな。いやーよかったよかった。
誰もいない田舎のバス停でしばし待機。のんびりしたり焦ったりで忙しかった。
しかしバスが遅れた結果、ただでさえ時間を間違えたことであやしくなっているノースリーチでの乗り換えがさらにあやしくなってきた。次のノースリーチでバイブリー行きのバスに乗り換える必要があるのだが、これを逃したらバイブリーに行くことはできない(厳密にはその次のバスに乗って通過するだけなら可能)。あーこれはやばいかもなー...と思ったら、このバスものすごいスピードでクソ田舎の道を飛ばしていく。あ、これは余裕だわ...と思ったら、前をノロノロ走る乗用車に道を塞がれてしまった(1本道)。あー今度こそ詰んだ...と思ったが、なんとか目的のバスが出る1分前にノースリーチに着くことができた。降りるときに前にいたおばあさん達の精算?を待ってやきもきさせられたが、幸い着いたのは小さなバスターミナル。目的のバイブリー行きのバスもすぐそこに見えていたので降りた瞬間全力ダッシュで乗り換え成功。危ないところだった...。
なんだかごちゃごちゃしてしまいましたが本当にこのバスの乗り継ぎは緊張の連続でした(そしてまだ続く)。ここコッツウォルズにはバスくらいしか交通手段がないんですがやはりクソ田舎ということで圧倒的に本数が少ない。当然鉄道なんか無い(だからこそ昔ながらの美しい風景が保たれてきた。産業革命神回避)。まぁそんな感じなので観光バス使ったロンドン発日帰り観光ツアーとかもたくさんあるんですけどそれはつまらないじゃあないですか。やっぱり脳みそ使って冒険しないと!と思って自分で予定組んでみたけどコッツウォルズ難しすぎわろえない。ただでさえバス旅苦手なのに...
旅行前に厳選していた目的地には絶対に行きたい!(特に次の目的地バイブリーはコッツウォルズで最も美しい村と言われている)という強い思いもあって乗り継ぎミスで非常に焦ってたんですが、それだけじゃなくて、この孤立したそれぞれの村を出るバスが夕方4時とか5時くらいでなくなっちゃうんですよね。何かミスをして最終便を逃すとどこかのサイレントヒルに取り残されて本当にゲームオーバーな事態になってしまう。だから本当に緊張していたのです。サバイバルだったのです。
さて、ギリギリでノースリーチからバイブリー行きのバスへの乗り換えに成功。予定ではノースリーチも軽く観光してからバイブリーに向かうはずだったんですが時間がなくなってしまった。ちらっと街の風景見ただけだったけどなかなか美しい村だった...ハリーポッターの箒とか売ってそうな雰囲気だったね。次来たら是非寄ってみたい。
そしてバスはバイブリーに向けてイギリスの田舎道を突き進む(相変わらずスピード速い)。
菜の花が綺麗なんじゃー。
おお...この石の柵的な何かは...!いいぞーだんだんきんモザっぽい風景になってきたぞー!
ここで一旦ここまでの道程を確認↓
今コッツウォルズにいます。
ロンドンから北コッツウォルズの拠点、モートン・イン・マーシュ駅まで鉄道使って来て、そこからバスでバートン→ノースリーチ(乗り換え)→バイブリーへと向かって順番に南下しているところですね。
そしてバイブリーに到着!!
バイブリースクエアにバスが停まった。広場というほど広くない、小さな駐車場のような空間でした。一応バス停になってるんだけど時刻表とか標識とかそれらしいものは全く置いていない。これは事前調査で知っていた。バイブリーから次のサイアンセスターに行くバスが出る時刻は既に確認済みなので、その時間に合わせて帰りもこの広場で待機している必要がある(ちなみに本日最終便)。バスが来たらまぁ止まるはずだが素通りされることのないようしっかりアピールしていこう。
さっそくバイブリー散策を開始だ!!ってここにも日本語発見。
川だ!
白鳥だ!美しい。
橋だ!
バイブリーの家だ!そしてここがおそらくアリスの実家。実際には家の外観はコッツウォルズの別の村、カッスルクームにあるFosse Farm House(http://www.fossefarmhouse.com/Fosse_Farmhouse/Fosse_Farmhouse_b%26b,_guesthouse,_hotel,_accommodation,_self_catering,_castle_combe.html)がモデルになってるんだけど、住んでる村のモデルとなってるのはここバイブリー。特に第1話ではバイブリーの風景がたくさん登場しているぞ!いますぐチェックだ!
ハロー!コンニチワー!(号泣)
ありふれた日々の素晴らしさに気付くまでに (急に歌うよ)
二人はただいたずらに時を重ねて過ごしたね
まるで空のように大きな夢紡ぐことも
道の端に咲く名もない花にはとてもかなわない
涙の一粒が水玉のようにはじけても 君の笑い声だけは
いつも僕のそばで輝いて見える そのままの色で
Please Gimme Your Voice! 君と僕がいまここに出会えたこと
小さな幸せが大きな愛に包まれていく
感無量...!!我感無量也!!!!
まさにおれが望んでいたブリティッシュ田舎の風景そのまんまですよ!!こういうのがほしかったんだぼくは!!
すごいよ...!!幼い頃からずっと夢見ていた、絵本を読みながら頭の中に思い描いていた景色は、村は、本当に実在したんだ...!!ラピュタは本当にあったんだ...!!!!
僕はねぇ...ちょっと涙が出てしまいましたよ...本当にずっとこんな景色を見たいと思って生きてきたんだ...本当に今日ここへ来てよかった...今まで生きてきて本当に良かったって、そう思ったのさ...
さて、今見てきた景色↑がバイブリーで一番有名な景色で、旅行ガイドとかにも載ってるんだけど、まだまだ時間はあるのでこのまま散策を続けるぞ!
教会とかマナーハウスがあったはず。
さっき見たバイブリースクエア周辺は駐車場もあるし有名な景色もあるしで人が若干多いんだけど、ちょっと村の中の方に入ってみると人も減ってまた落ち着いた感じになってくる。そしてイングリッシュガーデン美しい。やはり庭に対する思い入れが違うな...ターシャテューダーだな...
お墓も綺麗に整備されてますね。こっちの人たちはお墓でお散歩とかするらしいからね。
教会および学校へ続く道発見。行ってみよう。
村の教会に到着。右側で工事中。すぐ隣(左)に学校の校舎があって、子供たちが外に出てわーわー言ってました。アリスやカレンはここで学んだんだなぁ...感慨深い。
教会の裏手にはバイブリーコートホテルがありました(ちなカレンの家)。ここはマナーハウスと呼ばれるあれですね、元貴族の館。今回は泊まらないけど次来たときは是非泊まってみたいなぁ。1部屋2万くらいで泊まれるみたい。いけるぞ!(参考→http://www.expedia.co.jp/Cirencester-Hotels-Bibury-Court.h1654477.Hotel-Information)
そして教会内部へ潜入。しーんとしてていいなぁ...落ち着く。しかしなかなか立派な教会建てたよなぁ。コッツウォルズのどの村にも、村の真ん中には大きな教会がある。モートンもバートンもあった。まぁ日本にも寺とか神社とかあるけどわりと村の端っこにあるのが違いかなぁ。
教会を出て散策を続ける。
むむ!ここは...
きんモザEDの赤い電話ボックスじゃないか!(今回半分くらいきんモザ聖地巡礼になってて知らない人には申し訳ないと思ってる。後悔はしていない)
もうちょい散策。
美しい...どこまでも歩いていきたいぜ...
なんかのCMに出てきそうな橋。
さて、そろそろバスの時間だから戻るよ。
で、またバイブリースクエアの方に戻ってバスを待ちます。いやー堪能した...THE ブリティッシュ田舎堪能しきった...とか思って最高にいい気分で帰ろうとしていたら、最後に恐ろしいものを見てしまった...。ちょっと時間があったから川をほげーっと眺めて過ごしていたらですね、草むらの中からカモの親子が川に降りて来て、「あらかわいい」と思ったんですけどね、向こうの方から白鳥がものすごい勢いで飛んできて、カモの親子に突っ込んでですね...カモのヒナを一羽、また一羽と噛み殺していってですね...。最初は捕食するのかと思ったらそうじゃない、一羽噛んではぺっ!ぺっ!と吐き捨てている...そして川のそこらじゅうにヒナの死骸が浮かんで...うわあああああああああ!!!!
カモの親はどうすることもできず逃げ惑う。人間たちもどうすることもできずただ岸で見守るのみ...終いにはカモの親は人間のいる岸まで上がってきて、助けを求めるように「ぐわー!ぐわー!」と虚しく鳴いていた...。はっきりとは確認していないが、おそらく子供は全滅だろう...どうしてこんなことに...orz
やはりあれか、白鳥のテリトリーにカモの親子が入り込んでしまったということか。白鳥も子育て中でナーバスになっていたんだろうな...そういう季節だからな...。でもだからって殺すことはないと思うんだ...白鳥ってあんなに狂暴だったのね...。これが自然と割り切るしかないのか...
最後に恐ろしいものを見てしまって複雑な気分のところにバスが到着。何はともあれ目的の風景を見ることができて僕は満足ですよ...。次は本日の宿泊先、サイアンセスターへと向かいます。
[次回へ続く]
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