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世界は記号でできている。

旅とガジェットと社会学

【トピック】初海外の感想と、勇気と無謀の境目について。 (香港&マカオに行ってきたよ!~無謀、そして華麗なる初海外旅行記~【その3】)

エッセイ

結局香港組とマカオ組に分かれ、マカオへは二人で行くことになりました。なお両者ともに初海外の模様

 

というわけで前回の続き。の前に。

 

実際、初海外ってどんな感じだったの?って話をします。

 

まず英語ぶっちゃけ英語できなくても何とかなる。旅行だけでなくたぶん生活するのにも特に支障はないんじゃないかと思う。英語より「都市のリテラシー」を持っているかどうかだと思う。6ドル5セントのものを買って10ドル払ったらお釣りはいくらかとか、ICカードでの地下鉄の乗り方とか行き先とか、標識の読み方とか、そういう日本で自然に身に付けてきた「都市のリテラシーを持っていれば、言語が異なる地域だったとしても問題ない。日本の都市の生活において、日本語を使わなくても何とかなるだろうということからも想像できる。要するに「都市の文脈」を共有しているか、という話である。

 

とは言え英語ができた方がいいに越したことはない。バスやタクシーの運転手、店員らと細かいやり取りをするときに、相手の英語(単語)を理解できる最低限のリスニング力は必要かなと思った。実際に、急にしゃべろうとするとなかなか構文が思いつかず単語ばかり出てきてしまったような気がするが、とりあえず相手の言ってることが理解できれば単語で意味は伝えられる。まぁ細かい文法はネイティブでもないので適当にごまかせたというのもある。お互いに第2言語として英語を使っているので細かいことは気にしない。(ちなみにわたくし英検2級。TOEICは高校の時に一回受けたけどイラネと判断したのでそれ以降受けてない。高校のスピーチコンテスト(カンペ読みながら)で景品貰ったことならある)。

 

とにかく笑顔で、大きな声ではきはきと伝えるということが大事。などと言うとそれっぽいしかっこいいが、それよりもやはり「文脈」を共有しているかどうかが重要なのだなぁと思う場面がいくつもあった。この人は一体この状況で何を求めているのか(何を聞いてきそうなのか)。この人は何を伝えようとするだろうか(どのようなパターンが考えられるか)。そういったコミュニケーションの「背景」には言語は関係ない。言語なしで、前後の文脈から答えを推測する。それが本当の「コミュニケーション能力」なのではないかと思う(少なくともクソ企業の言うようなおっさんたちの機嫌を取ることではない。異なる文脈を想定することも大事)。思っていた以上に言語というのは軽いものなのだなぁと感じた。言語の壁って誰が言い出したんですかねぇ。

  

いやもちろん仕事とかそういうことになるともっと洗練された英語が必要になるのは言うまでもなくて、もっとトレーニングしなきゃなーとも思った。

 

というわけで、香港やマカオといった、既に「都市」として成り立っている地域に関してはこんな感じで乗り切れる。そこにはもはやフロンティアなどなく、日本の北海道や九州へ旅行に行くこととなんら変わりはない。価値観が変わるなんてことも勿論ない(「旅行」の面白さがなくなるわけではない)。周りの人のしゃべってる言葉が日本語じゃなくて広東語だったり北京語だったりするだけ。その程度の違いである。

  

だから、タイトルに「無謀」などと付けてあるが、無謀なんて大層な言葉を付ける程のことでもないのだ。マカオへ行くにあたって「無謀と勇気は違うんだよ...」と言葉をかけてくれた友人がいたが、そこへ行く前から上のようなことをだいたい理解していた私には全く問題ないと合理的に判断できた。上に述べてきたような「都市のリテラシー」、そして「背景」を理解する能力としての「コミュニケーション能力」さえあればいい。たとえそこが経験的に「未知」の領域であったとしても、そういったリテラシー、論理的思考力・判断力があれば大抵の問題に対処できる。要するに基礎が大事ということだ。基礎ができれば応用もできる(進研ゼミ中学講座で散々教えられた。ステマではない)。全くギャンブルでも何でもない。そして、どこまでが「無謀」であり、どこからが「勇気」になるのかは、当然ながら状況とその人の能力、つまりリテラシーに左右されるということである。

 

ちなみに例の経験者さんは「お前ら英語できないだろwwwおれがいないとダメなんだろ?wwww」みたいな感じだったんですが残念ながらそうはならなかったね。他者との関係性、自身の優位性に依存するメンツ至上主義的な生き方はやめたほうがいいという話はまた別の機会に書きます。

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と、少し熱くなって長く書いてしまったが、要するに「挑戦のハードルは低いんだよ」ということを言いたかった。いつもいつでも行動行動で挑戦すればいいという話でもないが、「未知」を全て危険と判断し、高いハードルと決めつけるのではなく、自身の能力と状況から合理的に冷静に判断し、挑戦すべきところは挑戦した方がいい。挑戦して死ぬ人は当然やらない方がいいが、その人の能力なら全く問題ないと客観的に判断できる場合でも動かない人がいる。そういうのはすごく「もったいない」。冷静に慎重に「動かない」という姿勢を貫いているように見えて、それは合理的思考を著しく欠いた愚かな姿勢だと思う。きつい言葉だが。

 

 

私は何だかんだで確証のある時にしか動けないので、確証も保証もなくとも動くべき時に動ける、そんな人間になりたいですね。他でもない自身の欲望のためにね。

  

はい。初海外旅行を経験した感想はそんな感じです。あと自分たちってもうどこにでも行けるんだなーって。日本だろうが香港だろうがどこにいようが関係ない。グローバルバカとかじゃなくて、もう当たり前にグローバルなんだよね。僕たちの世代って。海外行ったら日本の素晴らしさが分かるとか言ってた人もいたけど、そりゃ確かにそうなんだけど、日本以外の選択肢もいくらでもあるということも事実だなと思った。

 

  

次回、マカオレポート。そしてこのシリーズ最終回です。もうネタバレしちゃったけどまぁなんとかなりましたので、世界遺産巡りなどの様子をお伝えしたいと思います。

[次回へ続く]

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